導入事例
- 3D Docs
【金型保守教育のDX】国内外の教育を3D化。新人への教育コストを1/3に
【金型保守教育のDX】
3Dドキュメント 作成ツール『3D Docs』 を住友理工株式会社が導入
国内外の教育を3D化。新人への教育コストを1 / 3に

住友理工株式会社は、1929年の創業から培ってきたコアコンピタンス「高分子材料技術」「総合評価技術」を強みに、常に新しい価値を創造し続けてきました。
市場の要望にお応えするための製品開発・供給体制を整備し、現在では世界20ヶ国以上で事業を展開するグローバル企業として、さらにその歩みを加速させています。
防振ゴム、ホース、制遮音品や内装品など自動車関連製品に加えて、インフラや住環境、エレクトロニクスやヘルスケアに至る様々な領域で製品を開発しています。
今回、3Dドキュメント 作成ツール『3D Docs』 を防振生準統括部の生産課、DX管理グループの2部署で導入いただきました。
生産課では主に、新しく製作された金型と治具の評価を行っており、DX管理グループでは、各拠点で正しくメンテナンスが行われるように支援をしています。今回は、各部署で3D Docsの活用を主導されている生産課の桜井様、DX管理グループの鳴海様に導入背景から効果までを具体的にお伺いしました。

業務内容について
取扱製品が多岐にわたる中でも、求められる高い品質に応えることが重要
防振生準統括部の業務について教えてください
防振生準統括部では年間数百種類以上の防振製品を取り扱っています。それらの金型の検討、設計からレビューや組み立て、保守やメンテナンスの手順づくりなど多岐にわたる業務を行っています。
例えば、海外を含む各拠点に対して高品質の金型や治具を使ってもらえるような取り組みや、金型メンテナンス業務の標準化にも取り組んでいます。加えて、メキシコやインド、中国など世界中の各拠点への保守メンテンナンス教育も行ってきました。
弊社は取り扱い製品が多く、専門的な知識が必要な業務が数多くあります。そのため、人材育成に力を入れ、高い品質の維持、向上に取り組んでいます。

導入前の課題
誰が見てもわかりやすい資料作成の方法がなかった
Scene導入前の課題をご教示いただけますか?
生産課では、新しい金型の評価を行っています。しかし新しい金型の立ち上げ直後では、品質が安定しないことがあり、製品の不良が発生する場合があります。対策としてはエクセルに画像を貼り付けた事例集を作成することで、知見を蓄積し、不良を検出しやすいような取り組みを行ってきました。
しかし、エクセルで作成した事例集は2次元の情報となるため、経験の浅い方では不良の検出が難しいという問題を抱えていました。そのため、事例集があっても3D Docs導入前は過去の不良事例を知識として覚える必要がありました。
DX管理グループでは別の課題がありました。各拠点で正しくメンテナンスが行われるように支援をしていますが、現場担当者が金型の定期メンテナンスをする際の手順は、設計図面を見て、分解や組み立てを行う必要がありました。
多品種であるため、担当者にとっては構造を覚えることにも時間がかかります。また、図面の見方にも専門的な知識が必要で、新人担当者にとってもベテラン担当者にとっても難易度はとても高いです。特に海外の拠点では言語の壁もあり、教育に時間がかかることも課題でした。
これらの課題を解決するための新しい教育方法を模索している中で、Sceneの3D Docsを展示会にて見つけました。

導入効果
効率的に教育を行うことで、独り立ちまでの期間を1 / 3に短縮。
複雑な手順を3Dアニメーションで伝達することで、言語が異なる海外人材の教育を効率化
Sceneを選定いただいた理由は何でしょうか?
操作が簡単な点に加えて、専門的な知識がなくても3Dでの資料作成ができる点を評価しました。また、現場で資料を閲覧する作業者が、3Dモデルを見たい方向から自由に確認でき、アニメーションで直感的に作業手順を理解できる点も良いと考えています。

具体的な用途と導入効果を教えていただけますか?
生産課では、実際の検査をする際に、3Dモデルを製品と照らし合わせながら作業ができるようになりました。事例資料が3Dになったことで、過去の不良事例を効率的に確認可能となっています。
その結果、当初の狙い通り、経験が浅い検査員でも精度の高い検査ができるようになりました。もともとは経験の浅い方が、独り立ちするのに半年は必要でしたが、2ヶ月に短縮できた点はとても良かったと感じています。

DX管理グループが支援する部署においては、金型の保守メンテナンス時に3Dアニメーションを見て、分解、組み立て作業を行えるようになりました。同様に、3D Docsによって決められた手順通りに、安全な作業を行うこともできるようになっています。メンテナンス時の分解、組み立て作業が標準化されたことで、結果的に新人が行う作業の効率化も実現できています。また、インドやメキシコなどの海外拠点でも活用しており、通訳なしで効率的に教育が行えるようになった点も効果として感じています。

今後の展開について
海外も含めた全拠点への展開へ
Sceneの活用について、今後の展開を教えてください
引き続き、品質チェックの事例集や分解組み立て・保守の指示書に活用していきます。
海外の全拠点への展開はまだ完了していないため、現在計画中です。これから製作される金型や治具については必ず、この2つの資料を作成して展開することで、より品質の高い製品の生産や、金型や治具のメンテナンスを行える体制を世界中で整えていきます。
