導入事例

手順書の早期展開・作成時間の30%削減を実現

【生産技術DX】3D組立手順書 Scene を理化学機器大手のヤマト科学が導入<br />
手順書の早期展開・作成時間の30%削減を実現

【生産技術DX】3D組立手順書 Scene を理化学機器大手のヤマト科学が導入
手順書の早期展開・作成時間の30%削減を実現

ヤマト科学株式会社

業種:
装置
製品:
理化学機器
生産技術部 生産技術課 左から渡邉様、望月課長、井上様

ヤマト科学株式会社は、1889年(明治22年)創業の理科学機器・試験研究設備・分析計測機器・産業試験検査機器・医療機器のメーカーとして、また、研究開発全般及びものづくり・生産技術に必要な高度先端機器を取り扱う商社として、事業展開をしています。板金加工から、塗装、組立までの一貫生産で品質の高い製品を、企業・大学・試験研究機関などに提供し、科学技術の進歩発展に長年に渡って貢献しています。

多くの製品モデルを扱う同社の生産技術部は、量産移管に伴う組立手順書の作成の負荷が大きく、分かりやすくタイムリーな手順書展開に課題を抱えていました。今回、Sceneの導入により、資料作成の時間を30%削減できたうえに、設計段階から図面を展開することが可能になったと言います。Sceneの導入を推進した望月課長、渡邉様、井上様に、導入検討の背景やその後の効果について具体的にお伺いしました。

ヤマト科学 南アルプス工場 R&Dセンター
ヤマト科学の提供する装置製品

業務内容について

新製品の量産移管を正確かつスピーディに行っていくことが重要

生産技術部 生産技術課の業務について教えてください。

ヤマト科学は300型式に渡る製品ラインナップがあり、それらのQCDの維持管理・向上が私たちのメインのミッションです。中でも、開発からの新製品を生産工場に移管することが、大きな仕事の一つです。新製品は通常1か月に1型式程の頻度ですが、タイミングが重なると1か月に4-5型式の移管作業が必要となり、業務のスピードと正確性が求められます。

生産技術部 生産技術課 望月課長

導入前の課題

モデル数の多さから、組立手順書の作成頻度が多い一方、素早く分かりやすい資料作成の方法が無かった

Scene導入前の課題をご教示いただけますか?

作業手順書は量産開始までに展開する必要がありますが、今までは実機写真を用いており、完成度の高い手順書をタイムリーに展開するのが難しい状況でした。また、いち早く上市するためにスピードも正確性も求められる中、写真と文章をベースとした手順書では「飛ばし読み」「思い込み作業」が発生し、品質トラブルに繋がるリスクがありました。

そこで、3D CADツール画面のキャプチャを使った手順書の方式に切り替えました。写真に比べて見やすく、また文字の量も減り、現場からは好評でした。

しかし、この方式では執筆者にCADスキルが必要なこと、資料作成に時間がかかりタイムリーに展開できないことから執筆者への負担は大きいままでした。よりスピーディで、執筆者の負担を軽減できる展開方法を探していたところ、3D CADファイルをベースに資料作成ができるSceneを見つけました。

初ロットの写真により作成されていた手順書
3D CADのスクリーンショットを作成していた手順書

導入効果

他製品よりもシンプルで使いやすい操作性が決め手。組立手順書の作成時間を30%削減に成功。

Sceneを選定いただいた理由は何でしょうか?

非常に使いやすく、早い資料作成ができることが一番大きな要因です。操作性がシンプルで、誰でも簡単に資料作成ができます。分解手順を作成すると逆再生で組立手順がスピーディに出来上がります。

他の競合製品と比較していかがでしょうか?

他の3Dツールも比較検討しましたが、いずれもコストが割高であるのと、使い方が難しく作業者にスキルが求められることから、費用対効果と操作性の高いSceneを選びました。

具体的な導入効果はいかがですか?

組立手順書の作成プロセスの短縮化ができています。例えば、過去3週間かかっていた作業が、Sceneを使って2週間に短縮できました。

また、過去の組立手順書では、閲覧者である現場から手順に関する不明点についての問合せが寄せられていましたが、Sceneを導入してからそうした不明点に関する問い合わせは受けなくなりました。

現場の声としても、今までの手順書では読む時間がかかっていたのが、Sceneは見ることで理解がし易いと言われています。

生産技術課 渡邉様、生産技術課 井上様
製造ラインでSceneの3D組立手順書を参照する様子

今後の展開について

海外を含む拠点横断的な利用へ

Sceneの活用について、考えている今後の展開は何ですか?

今後は、他の生産拠点の生産技術メンバーへの展開を考えています。更に、サービス向けのドキュメント用途への展開や拠点横断的に展開し、教育用途などへの利用もできればと構想し、全社での改革につなげたいと考えています。

望月様、渡邉様、井上様、本日はありがとうございました。

望月様、渡邉様、井上様、本日はありがとうございました。

3D 活用でモノづくりの情報伝達をデジタル化

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